レビュー:FACT FULNESS
こんにちは。ミセスノーバディです。
今回はこちらの本をレビューしていきたいと思います。
「FUCT FULNESS」
著者 ハンス・ロスリング
出版社 日経BP社
★★★★★ 星5中の5
こちらの本は読んだことがないのであれば本当に読んだほうが良いです。
そもそもファクトフルネスとは?
ファクトフルネスとは、ファクト(事実)を正しく受け止めるために必要な
心構えのこと。
この心構えを身につけるのがこの本の目的です。
[利点] 自分の持っているとんでもないバイアス(偏見)に気づけ、そして対処できる
まずは、自分の心構えが果たして良いものなのかを判断する必要があります。
そこで、最初に13個のクイズをやります。正確にいうと先進国と呼ばれる国(レベル4)
に住んでいるであろうブログの読者は12問のクイズを主に参考にします。
例えば、次のようなクイズです。ちなみに全て3択です。
・いくらかでも電気が使える人は、世界にはどれくらいいるでしょう。
A:20%
B:50%
C:80%
そしてこの本は世界的に売れている本で、日本語訳をした後に日本で売られるようになったという経緯がありますので、他の海外に住んでいる人たちも同じようにこのクイズに挑戦しているわけです。
しかし、正答率は最悪です。
ちなみに私の正答率は12分の3問正解でした。鉛筆を転がすより悪いです。
ちなみにこれは私のスコアだけが絶望的に低いのではなく、ほとんどの国(先進国と呼ばれているレベル4の)のスコアがこのようなありさまでした。
14か国・1万2000人を対象に行った調査では、
平均正解率は12問中たったの2問、17%でした。
また、全問正解者はゼロでした。
ですので、
ほとんどの人がまず間違いなくバイアス(偏見)を持っており、
正しく物事を見れていないということになります。
ちなみに先ほどの答えはCでした。
そして、ここからが本題ですが、ほとんどのページは、このバイアスを払拭するためのアドバイスで占められています。
主に10のバイアスに注目しています。
1.世界は分断されている( 分断本能)
2.世界はどんどん悪くなっている( ネガティブ本能)
3.世界の人口はひたすら増え続ける(直線本能)
4.危険でないことを危険と捉えてしまう(恐怖本能)
5.目の前の数字が一番重要だ(過大視本能)
6.一つの例が全てに当てはまる(パターン化本能)
7.全てはあらかじめ決まっている(宿命本能)
8.世界は一つの切り口で理解できる(単純化本能)
9.誰かを責めれば物事は解決する(犯人探し本能)
10.今すぐ手を打たないと大変なことになる(焦り本能)
一度で全てを理解し落とし込むことは不可能ですが、何度も読みバイアスを出来る限り払拭
出来るよう努めることが大切です。
[感想]
正直、最初のクイズには割と自信があったので、その分のショックとそこから得たもの
大きかったので星5にしました。この本を読んでいる人といない人では
とんでもなく差が出るなと感じました。
一方で、数字の読み取り方に関して、若干違和感を覚えるような時もありましたが、
そこ以外はなんとか受け入れることができました。
頑固な人ほど今から感性を変えるのは難しいと思いますが、読んで損はないと思います。
ということで、今回は 「FACT FULNESS」をレビューしました。
思ったことを遠慮なく書きますので、多少は参考になると思います。
読んでいただきありがとうございました。